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ハゲタカ(上)
真山 仁 講談社 刊 発売日 2006-03-15 内容(「BOOK」データベースより) ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、バブル崩壊後、不景気に苦しむ日本に戻り、瀕死状態の企業を次々と買収する。敵対するファンドによる妨害や、買収先の社員からの反発を受けながらも、鷲津は斬新な再プランを披露し、業績を上げていく。企業買収、再生の真実を克明に描いた問題作。 著者について 真山 仁(まやま じん) 1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒。読売新聞記者を経て、フリーライターに。'03年大手生保の破綻危機を描いた『連鎖破綻 ダブルギアリング』(香住究の筆名で、共著として刊行。ダイヤモンド社)でデビュー。主な作品に『虚像の砦』(角川書店刊)、『マグマ』(朝日新聞社刊)がある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 真山 仁 1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒。読売新聞記者を経て、フリーライターに。’03年大手生保の破綻危機を描いた『連鎖破綻 ダブルギアリング』(香住究の筆名で、共著として刊行。ダイヤモンド社)でデビュー バブル崩壊後の日本経済のダイナミズムを描く 2007-03-10 バブル崩壊後の日本社会で、次々と潰れていく企業。そしてそれに伴い増えていく不良債権。護送船団方式で保護されてきた日本の金融機関はその増え続ける不良資産を金に換える術を持たない。しかたなく二束三文で外資系金融機関に売りつけるのだが、そこはまさにハゲタカが死肉を漁る修羅場と化している。結局、それを金のなる木に変える数少ない錬金術を持つのが主人公の一人である鷲津が率いる外資系プライベートエクイティーファンドなのである。邦銀から買い取った債権を使って、安閑としていた放漫経営の企業を建て直し、あるいはばら売りし、邦銀では出来ないようなリターンを上げる。今でもしがらみの中に生きる邦銀ではどこまでやれるか分からない。 バブル崩壊後のこの10年余りの間にこの日本という国を舞台に起きた経済闘争を、小説を通じて如実にあらわしている傑作である。限りなく真実に近いと思われる筆者のプロットは非常に面白く、エキサイティングであると同時に金融関係者や企業経営者などの専門家の世界で起きている事象を分かり易く伝えてくれている。 PR |
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