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まっとうな経済学
ティム・ハーフォード
ランダムハウス講談社 刊
発売日 2006-09-14


商品の説明
まっとうな経済学
「フィナンシャル・タイムズ・マガジン」のコラムニスト、世界銀行グループの国際金融公社主任エコノミスト・ライター、英オックスフォード大学経済学部講師など多彩に活動する著者が、身近な問題を題材に経済学の基本のエッセンスを紹介する。
米スターバックスのカプチーノの値段はどのように決まるのか。コーヒー、ミルク、紙コップ、電気代にスタッフの給料などを合わせても、原価はわずか。人通りの多い一等地の地代が高くついているようだ――。ここから、地代が高くなる仕組みを経済学的に解説する。肥沃な牧草地と入植者を例に、相対的な希少性と交渉力との関係を論じる。牧草地の地代は、地代なしで借りられる「限界地」との相対ベースで決まること、地主が結託して土地開発を制限する「グリーンベルト」導入を迫り、地代をつり上げる方法があることなどを説明。こうした経済学の理論で、現代の都市計画規制、銀行経営、資源、移民問題などを分析する。

スーパーマーケットの価格設定、交通渋滞など身の回りの問題から、国家財政、グローバル化、環境のような大きな問題まで取り上げるテーマは幅広い。経済学者の視点を身につけると、世の中を動かす仕組みが理解でき、世界を見る目が変わると主張している。


(日経ビジネス 2006/12/04 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


出版社/著者からの内容紹介
賢い消費者、損をしない投資家、黒字国家、それにはみんなワケ
があった−−−。
経済理論を駆使して、毎日の買い物、投資家心理、国家財政まで、実体経済を動
かすしくみを根底から解き明かす!
大学生、ビジネスパーソン、公務員、政治家まで、経済活動にたずさわるすべて
の人の必読書!



理論の重要性 2007-01-08
ヤバい経済学の面白さにつられ,まっとうな経済学も読んでみました.題名が似ているし,これもおもしろいんじゃないかなって思ったからです.



実際読んでみると,これが面白いんですよ.商品等の価格がどうやって決まっているのかという問題を希少性を通して説明し,続いて外部性,情報の非対称性と経済学では当たり前とされている分野を,適切な例を使ってわかりやすく説明してありました.



その例の中には,スタバなどわれわれの生活の中でなじみの深いものから,ロンドンの自動車交通の例,欧米の医療の例,環境問題と,徐々に範囲を広げ,最終的には中国の発展がどのようにして成し遂げられたのか,またそれが世界経済に与える影響などを,前述の希少性や外部性を使い,包括的に説明しており,復習効果もあり,考えがより明確に,かつ,深まる1冊だと感じました.おススメです!!
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武藤 滋夫
日本経済新聞社 刊
発売日 2001-01



<内容(「BOOK」データベースより)
他の人々がどのような行動をとるかを常に考慮に入れながら、自分がどのような意思決定をするべきかをゲーム理論は明らかにします。人の関係から、企業、国家の関係までゲーム理論の応用範囲は広い。経済学、経営学はもちろん、政治学、社会学、生物学を学ぶ人にも欠かせない知識です。本書では、ゲーム理論のおもしろさを伝えるため、具体的な数値に基づいて解説しました。理解を深めるため、練習問題と詳しい解説を掲載しました。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
武藤 滋夫
1950年東京生まれ。73年東京工業大学工学部社会工学科卒業。77年コーネル大学大学院工学研究科オペレーションズ・リサーチ専攻M.S.課程修了。78年コーネル大学大学院工学研究科オペレーションズ・リサーチ専攻Ph.D課程修了。79年東京工業大学理学部情報科学科助手。82年東北大学経済学部助教授。90年東北大学経済学部教授。96年東京都立大学経済学部教授。現在東京工業大学大学院社会理工学研究科教授。著書に『協力ゲームの理論』(共著、東京大学出版会、1985)。『投票システムのゲーム分析』(共著、日科技連出版社、1998)。『ゲーム理論で解く』(編著、有斐閣、2000)(b>じっくり読む(解く)のに向いた文庫本 2005-12-04
値段と内容のバランスを考えると、

とてもとてもお得な本だと思います。



とはいえ、本のサイズほど気軽に読める本では

ないと思うので、注意が必要です。



電車の中で気軽にゲーム理論っぽい話を読むといった

類の本ではなく、ゲーム理論全般の基礎知識を簡単な

数学とともに理論的に学ぶことができる本、と言える

でしょう。また、この本には練習問題もついてます。



上記の学びを期待する方には最高の入門書だと思います。


現代マクロ経済学講義―動学的一般均衡モデル入門
加藤 涼
東洋経済新報社 刊
発売日 2006-12


出版社/著者からの内容紹介
本書は,学部上級から大学院初級レベルの読者を対象として,現
在のマクロ経済学を考えるうえで不可欠なモデルである動学的一般均衡モデル
を解説したマクロ経済学のテキストである.New
IS-LMモデルを含む,いくつか
の有益な動学的一般均衡モデルの簡略化したバージョンを再構築・紹介すること
で,学部レベルのテキストで紹介されるマクロ・モデルと一流学術誌等にみられ
る「複雑な」マクロ・モデルとの橋渡しをすることを意図している.
また,本書は現代のマクロ経済学のモデルから,現実の経済にどのような政策的
含意が与えられるのかを紹介している.具体的には「失われた10年」をめぐ
る3つの論点,(i)貸し渋り,バランスシート問題,(ii)産業構造調整問題,
財政政策,(iii)インフレ目標,金融政策について,関連する理論モデルとそこ
から得られる知見を紹介している.


経済政策の企画立案を志す全ての人へ 2007-02-15
評者は、「修士過程レベルの大学院生を中心に・・・」と著者が想定する対象読者からはずれており、肝心!?の数式も飛ばして本書を読んだため本書の内容を50%も理解できていないだろう。にもかかわらず、本書を非経済学部出身の方々にもお薦めする理由は、本書には著者の経済政策立案にかける「熱い思い」と「マクロ経済学のユーザー」を意識したクールな視点が溢れているからである。例えば第4章で取り上げている「労働市場の流動化促進策」といった応用例は、数式が理解できなくても示唆に富むものであり、モデルの限界(留保点)を明確にしている点も好感が持てる。非経済学部出身者としては、著者が経済政策論に焦点を絞って次の著作を出してくれることに期待したい。



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